総務部総務課(その1)
地方のある建設会社。
私の部署は総務部総務課。
私の仕事は、ほかの専門部署に属さないすべての事柄です。
つまり、会社の何でも屋です。
今日も朝から忙しい。
事発注元の市役所の、工事責任者からお叱りの電話。
「工事現場の音がうるさい!」と、近隣住民の方から苦情の電話があったとのこと。
「すみません」を何度も繰り返して、電話を切った。
早速、工事部署に連絡を取り、一緒に現場へ急ぐ。
今日の気温は35度。炎天下の工事現場は日差しの照り返しで、倒れそうなくらいの暑さ。
現場は住宅添いの道路で、古いアスファルトをはがす作業中。
ヘルメットの上に、麦わら帽子を被せて作業を続けている。
確かに騒々しい。ガーガー、ガーガー、バックホーという工事機械で、アスファルトを強引に掘り起こしている。その音が周囲の住民の方の苦情のもと。
現場監督に暑中の労いの言葉をかけて、そのあとで苦情のことを伝えて、改善策をとってもらう。
機械作業を中止して、人力でアスファルトの掘り起こしをすることで、静かになった。
帰社して、市役所の責任者に報告して、冷水を一気に乾いた喉に流し込んでところで、一件落着となった。
(続きは、またいつか発信します)