穏やかな心になる

ひとり暮らしをしていると、時々だれかと話したいと、思う時ってないですか。

そんな時、私はもう長い間一緒にいる置物のまねき猫に話しかけます。

何とはなしに、取り立てて、何を話すというのではないのです。

昨日ははこんなことがあったよ。それで、こうしたよとか。今日はこれから、どうそこへ、行くつもりだよとか。とりとめもなく、話しかけます。

そうすると、気持ち、この猫がうなずいてくれているような気になって和みます。

特にさみしいとか、いうことではないし、取り立てて辛いことがあったということでもありません。

だだ、無性にだれかと話したいという衝動にかられるとき、私はその招き猫に話しかけます。

自分の心が和やかになれば、それでいいと思います。

もしも、一人でいて、そんな気持ちになることがあったら、

何かを求めて、行動するということじゃなくて、自分の気持ちが、少しでも和むようなことをしてみてはいかがですか。

それは気持ちを紛らわすということとは、ちょっと違うように思うんです。

落ち着いた、穏やかな心になる、ということではないでしょうか。

私は、それを“しろ”という名前をつけたまねき猫に、時々話しかけることで解決しています。