秋の訪れ

秋は静かに近づいています。

連日の猛暑の中で、こんなことを言うと気が早いといわれるかも知れませんね。

でも、秋は私たちのまわりに確実に近づいています。

夕暮れが早くなってきましたよね。

朝、目を覚まして、窓を開けると、ひんやりとした空気が部屋の中に流れ込んできます。耳をすますと、リーリーリーとかわいい虫の声が聞こえるようになってきました。

日中に鳴くセミの声にも、時々つくつぼうしの声が混じるようになりましたね。

“秋が来たよ、秋が来たよ”って鳴いてるみたいに。

暑い中で、セミは木の高い場所から、だんだんと地面に近い、低い場所へと、その場所を移して、その一生を終えようとしています。

道ばたには、鮮やかだった赤いカンナに代わって、萩の花が咲き始めています。

ニュースでは各地の猛暑を伝えていますが、自然の営みは、ゆっくりと、しかも確実に秋の訪れを告げています。

彼岸花が咲き、もくせいの香りが漂う秋が、もう、すぐそこまで来ています。

秋になれば、また一つ、新しいことに挑戦できそうな気がしています。