今できることを!
あれをしたい、これもしたいと思っても、出来ないことってありませんか?
私にはたくさん、たくさんあります。
これまでに、したいと思って、出来なかったことは、数え切れません。
今までに色々なことがあり、その都度、出来たり、出来なかったりしました。
でも、出来なかったことが、断然多いです。
仕方ありません。長い人生の内で、思うように出来ないのは、当たりまえ。出来ることの方がまれと、よく言われます。
私の場合も、希望した仕事につけたかというと、そうではありません。でも、周りの方のお陰で、なんとかやってこられました。
望んだものが得られたかというと、これも得られたものはごくごく僅かでした。
ほとんどの望みは、遠くへ離れていきました。
それでも、一つでも、二つでも、目標に近づこうと努力しています。
この先を見れば、まだまだ挑戦の連続です。
でも、大事なことは、今出来ることを、まずやる。先を見ながら、目の前にあるものを確実にやってゆく。
先ばかりを追って、大きな夢ばかりを望んで、今をおろそかにしてはいけないと思っています。
山へ登るにしても、頂上を目指して登るのは当然のことです。しかし、足元をしっかり踏みしめて進まなければ、転落や挫折が起こります。
人の暮らしも同んなじだと私は思います。
今、自分の目の前にある、日々の出来ることを、精一杯やる。
それを大切にして、次の舞台を目指していきたいと思っています。
総務部総務課(2)
地方のある建設会社。
田中覚、34歳。
私の所属は総務部総務課。
今日は雨。
時折、強く降る雨に、窓越しに見える魚市場の岸壁も、もやがかかったようにかすんで見える。
こんな日の、工事現場のみなさんのご苦労を思うと胸が痛みます。
上司から現場監督に、雑費用の現金を届けるように指示されて、60キロほど離れた河川工事の現場事務所へ、車で向かう。
途中のコンビニで、上司から頼まれた差し入れ用にと、ジュースを購入した。
工事現場近くに着くと、ぬかるんだ駐車場に車をとめた。
事務所の中には誰一人いません。
こんな雨に中でさぞかし大変だな、と思いながら、関係者以外立ち入り禁止、と書かれた立て看板の横をすり抜けていく。
いざ、現場に入ってみると誰もいない。変!!
すわっ、何か事故でもあったのか?今度は不安と心配が胸をよぎる。
ぬかるみの中を、水たまりを避けながら、次に向かったのは、飯場と呼ばれる作業員宿舎。
そこで見たのは“マージャン大会”
職員、作業員入り混じって、10数人の男たちが数台のマージャン卓を囲んで、笑顔でワイワイ、ガヤガヤやっている。
へぇーどこから、こんなに卓を調達してきたの?なんで今遊んでるの?
現場監督いわく“雨の日は明日に備えて英気を養うに限る”と。
その言葉に、納得したやら、しないやら。
差し入れのジュースの袋を持ったまま、しばらく立ちすくんでいました。
帰りの車中での気持ちは複雑でした。
(続きは、またいつか発信します)
総務部総務課(その1)
地方のある建設会社。
私の部署は総務部総務課。
私の仕事は、ほかの専門部署に属さないすべての事柄です。
つまり、会社の何でも屋です。
今日も朝から忙しい。
事発注元の市役所の、工事責任者からお叱りの電話。
「工事現場の音がうるさい!」と、近隣住民の方から苦情の電話があったとのこと。
「すみません」を何度も繰り返して、電話を切った。
早速、工事部署に連絡を取り、一緒に現場へ急ぐ。
今日の気温は35度。炎天下の工事現場は日差しの照り返しで、倒れそうなくらいの暑さ。
現場は住宅添いの道路で、古いアスファルトをはがす作業中。
ヘルメットの上に、麦わら帽子を被せて作業を続けている。
確かに騒々しい。ガーガー、ガーガー、バックホーという工事機械で、アスファルトを強引に掘り起こしている。その音が周囲の住民の方の苦情のもと。
現場監督に暑中の労いの言葉をかけて、そのあとで苦情のことを伝えて、改善策をとってもらう。
機械作業を中止して、人力でアスファルトの掘り起こしをすることで、静かになった。
帰社して、市役所の責任者に報告して、冷水を一気に乾いた喉に流し込んでところで、一件落着となった。
(続きは、またいつか発信します)
星空に!
夜おそくなって、帰る道すがら、見上げた空に満天の星がきらめいているのに感激された方もいると思います。
私もいろんな都合で、帰りが遅くなることがあります。
そんな時、決まって近所の橋の上から星空を見上げます。
そして、いつも空いっぱいの星の輝きに感激します。
明るく輝いている星。
やっと光って気弱く点滅している星。
所定めずに横切る流れ星。そのどれもが、私目には新鮮で、神々しい星です。
幼い頃には、流れ星に願い事を言うとかなえられるとも教わりました。
何度も、何度もお願いをして、今の私があります。
そして、月日を刻んで暮らしています。
なんと、小さな世界でしょうか。それでも、それなりに努力をして、自分なりに暮らしています。
みんな、それぞれの生活のなかで、ささやかな希望をもち、目標も持っています。
天空から見たら、小さな国の小さな社会の出来事です。
でも、そんな中で、精一杯生き、それなりに努力しています。
その人たちがいるからこそ、神々しい、この広い星の世界も存在するのだと思います。
星空の輝きに感激しつつも、星の世界といえども、小さな私たちの存在なしには、ないものだと、自分勝手に決めつけて、満足しています。
新聞が来なくなって!
新聞が来なくなって時間が出来ました。
何かしら空白の時間。
新聞を読みながら、あれもしたい、これもしたいと、思っていたのに・・・。
ああ、新聞を読まなきゃ、昨日のニュースは?スポーツの結果は?コラムを読みたい、今日のイベントは?と。
あんなに、せかせかして、読む時間を求めていたのに・・・。
新聞を読む時間がなくなると、そのせかせかしていた時がない。
時間がその時だけ、私の中で、ゆっくりと流れている。
あれだけニュースを欲しがり、楽しみにしていた事への思いが消えた。
代わりに、何か出来そうな気持ちがわいてくる。
一日のうちに、こんな時間があってもいいかなと、思うようになった。
知ることを新聞から求めなくなったのは消極的だけど、空白の時間、
いいえ、ゆっくりと自分を見詰めなおす時が出来たことに、ただただ感謝しています。
そして、次の、新しい挑戦への思いが湧いて来ることにも。
ありがとう!2
みんなに“ありがとう”
今日を過ごせてありがとう。
お仕事、頑張れてありがとう。
いろいろなことがあったけど、無事に終われてありがとう。
とても慌ただしい一日でした。
上へ下へと階段を往復して、目が回るくらい忙しかったです。
食事もそこそこに済ませて、部屋を飛び出しました。
でも、職場のみんなが助けてくれました。
何も言わないけれども、手伝ってくれました。
それでも、次々の仕事で余裕なしでした。
でも、嬉しかったです!やさしい人たちのお陰で今日一日を過ごせました。
みんなのお陰で、いい仕事が出来ました。
たくさんの汗もかきました。まわりの人もいっぱい汗をかいてくれました。
そんな人たちに支えられて、頑張れました。
たまには、衝突したりすることもあるけど、本音はみんな優しい仲間。
今日一日をなんとか過ごせてありがとう。
何度言っても、言い尽くせないくらいの“ありがとう”。
そんな人たちに囲まれて、過ごせることに、心から感謝してます。
忙しかったけど良かった!!
みんなのニコニコした顔を眺めながら、もう一度“あり“とう”ってつぶやきました。
明日も、いい日が来ますように。
田舎の暮らしで
田舎にに住んでいると、時に不便さを感じることがあります。
バスが1時間に1回しか来ない。時には半日に1回なんてことも度々です。お店が少ないし、イベントなんかも1年に2~3回しかありません。
でも、いいんです。田舎には、田舎のいいところが沢山あるんですよね。
まずは、空気がきれいです。エアコンとか、工場もないし、自動車の排気ガスが少ないから汚れていない。
時間がゆっくりと流れているので、毎日あくせくしない。ゆったりとした気持ちでいられる。
水がおいしい!消毒剤を入れていないので、自然の水でお茶をわかすと、すごく実感します。
人はどこにいても同じだと思うけど、温かさがあります。隣近所に声を掛け合やさしさがあります。
今日とれたての物を、今日いただけるという新鮮さも田舎にはあります。
若いころ、都会にあこがれて街に出たけど、今は田舎が好きです。父も母もいないけど、両親が愛した場所です。
やさしい風が吹く峠。きれいな川。たくましい山々。
毎朝、深呼吸ではじまる、この田舎の暮らしが私は好きです。